<Header>
<Author: 王昌齡>
<Title: 芙蓉樓送辛漸>
<Format: 七言絕句>
<Year: 1965>
<BookName: 精選唐詩鑑賞>
<Translator: 內田泉之助>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 芙蓉樓にて辛漸を送る>
<BookPage: 82>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
寒雨連江夜入吳，
平明送客楚山孤。
洛陽親友如相問，
一片冰心在玉壺。
<End Poem>
<Translation>
冷たい雨が降りそそいで長江の水面にその雨あしの連なる中を、夜君と舟を共にして吳の地へやって來た。夜の明け明けに君の發つのを見送ると、昨夜の雨も晴れあがった空には、遙かに楚州の山がただ一つぽつんとそばだって、それは恰も君と別れた後の、わが寂しさを象徴するものの如くである。さて辛漸君よ、君が洛陽に着いた時、その地の親友たちが、もし私の近狀を尋ねたならば、「王昌齡の心境は一かけの氷が玉の壺の中に在るような清澄潔白さで名利に汚されていない」と傳えてくれよ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
冷たい雨が降りそそいで長江の水面にその雨あしの連なる中を、夜君と舟を共にして吳の地へやって來た。
夜の明け明けに君の發つのを見送ると、昨夜の雨も晴れあがった空には、遙かに楚州の山がただ一つぽつんとそばだって、それは恰も君と別れた後の、わが寂しさを象徴するものの如くである。
さて辛漸君よ、君が洛陽に着いた時、その地の親友たちが、もし私の近狀を尋ねたならば、
「王昌齡の心境は一かけの氷が玉の壺の中に在るような清澄潔白さで名利に汚されていない」と傳えてくれよ。
<End Formatted Translation>